SCSIDNIKUFESIN

7 Sep, 2010

▼近頃とにかく人に何かを嘆願してばかりのこの日記、さすがに「おすすめのイス」は反応ないだろうと思ったらフォームからメッセージいただきました(しかも知っている地元バンドの方!)。ほぼ完璧に条件にあてはまる品で、予算さえクリアすれば最後にはこういう選択があるということが分かり一歩前進です。この場を借りて(いや、この場は自分のもんですが)ありがとうございます!
▼近頃多くて、非常にうさんくさいと思っている「生まれ順別性格診断」。あの類の番組で語られる像のほとんどが素人の想像の範囲内にあるステレオタイプばっかりで、ニコニコしながらネガティブな特徴ばっかりあげつらう学者も信用ならず、そんな単純なセオリーの組み合わせで世の中回ってねーよと思うんですが、指摘される事のどれもこれも当たって困る~という思いをした人はどこかに一人でも実在するんでしょうか?根拠を主張しやすくて誰にでも当てはまる安全な「あるある」だからテレビ的には扱いやすいんだろうけど、そんな消極的で一過性なもののために昨今消費著しい有吉や優木まおみに積む金があったら、どうか「建もの探訪」のロケ先をワールドワイドに拡大して平日22:00~に移してください。と今日も嘆願。
OVERKILL「HORRORSCOPE」

本日のレビュー:OVERKILL「HORRORSCOPE」

スラッシュメタルムーヴメントの中でもロウなパワーメタル臭を残した独特のスタイルを貫いて、未だに変わらないまま現役として活動中のバンドの91年作。長年在籍したギタリストが抜けて初の作品だったと記憶していますが、このバンドの主たる存在感の元は爬虫類ハイトーンのブリッツとベースのD.D.ヴァーニであるのでさほど影響はなし。プロデュースはテリー・デイトが担当し、これまでに増してソリッドな音作りも相俟って、わっしょいと拳を握るメタル感が、減ったわけではないけどよりドライなものへと変化。リフの音列による興奮が隅に追いやられて、刻まれるリズムの感触の鋭さとMOTORHEAD的な爆走ノリだけが浮き彫りになり、メタルもやぶさかではないニュースクーラーてなあたりの人が肌で楽しめるようなつくりのアルバムになっていると思います。次作「I HEAR BLACK」はぐっとテンポを落として曲の深みを探求しようとした形跡(そしてそれが割と眠い)が見られますが、こちらはまだPANTERAやブラックアルバムのショックから時間が経ちすぎていないタイミングとあって、新時代のフィーリングと旧来の個性がいいバランスで折り合っているのではと。この2枚の試行が結実してその次の大名盤「W.F.O.」へと至る。
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