6 Nov, 2015
▼ネタがなくてもスパスパ更新していくつもりが、夜な夜なの作業で滞ってました。現在、ボリュームは少ないんですがまじめな音源を作ってて、例によってミックスにてこずっております。VSTエフェクトは本当にひたすらVARIETY OF SOUNDにお世話になってます。
- ThrillseekerXTC
超使える2バンド(ピーキング×1、シェルビング×1)エキサイター。ベーシックなEQ調整に加えて少し色を加えたいときに重宝。 - preFIX
EQ、ゲート、位相の操作?がひとまとめになったもの。全面的に便利ですが、ゲートに突っ込む信号だけに個別でEQを掛けられるのがかなり便利。 - NastyDLA
多機能ディレイ。パンニングのパターンやモジュレーションなどいろいろあって、その割に読み込みや動作がさほど重くない(はず)。 - FerricTDS
使い過ぎ注意なサチュレーター。コンプを適正にかけたあと、もうちょっとギュッとなってほしいわという時にうっすらかけると便利。 - ThrillseekerLA
コンプ。Urei1176のエミュレート版ということで割とよく使っていたModern VSMEに似たパコンパコンとしたかかり具合を作れて、かつローカットフィルターありで使いやすい。
あと、最近ちゃんと使い始めてメチャクチャ便利だったシリーズもついでに。
- DDMF / ColourEQ
どう変わってるのかが視認しやすすぎる5バンドパライコ。Qをかなり絞れて、無段階で帯域を動かせるので、変なレゾナンスを拾ってしまった時にも重宝。 - vladgsound / Molot
定番の多機能コンプ。スレッショルド深めにして全体を均したいときなんかにかなり思い通りの効きをしてくれます。かつドライミックスがついてるので、極端にかけておいてドライ音を混ぜたりもできて便利。 - Dr. SpeakerBlower / TNT
ディストーション。もっぱらマルチバンドバージョンのほうを使います。地味なスネアが一瞬でエッジーに。ボーカルなどにも使えるでしょう。今までそういうことをやろうとしても、フルバンドで歪んでしまって下の方がボーボーいったり、ギターアンプのシミュレータを使って上手くいかなかったりしたので、本当に助かってます。
フリーVSTの世界は本当にどうかしてますね。このへんとインパルスレスポンス読み込み式のリバーブ(いろいろありますがワタシはSIR1を愛用)でもあれば、なくて困るものなんて無いのではと思ってますがどうでしょうか。
▼ログメン用に同時最大発音数4以上くらいの小さいキーボードが欲しくて、某オクで古いヤマハのポータサウンドを購入した2週間後くらいに、某オフ店頭でちょっと後の型のポータサウンドを安く見つけ、それも購入してしまった件についてご報告します。
先に買った方が、動作OKとのことだったのにどのスイッチもガリが最悪で、あらゆる接点にCAJの接点復活材を垂らしたら見事復活したので、某オフで見つけたほうも「ガリ有・全鍵反応OK」でジャンクになってるけどまあ使い物になるだろうと、余裕こいて買ってみたらハマりました。以下、似たようなケースを体験して検索し狂ってここに来た人のために実況風に書いていきます。ちなみに当方、電気や回路の知識は超ミニマムですのでご安心ください。
症状は「すべてのボタン操作は正常に反映されるが、内蔵スピーカーもラインも、ノイズまじりで蚊の鳴くようなボリュームしかない」というもの。とりあえず裏を開けてみると、よくわからない薄い金属シート(グランドっぽい)を基盤と隔てるためのスポンジが、肉そぼろのような状態でボロボロと崩壊している。それらを可能な限り取り除いても変化なし。本体を振ってみても、何かが外れたり浮いたりしているような音はせず。
やたらたくさん留めてあるネジを外して、基盤をオープン。基盤の表で何か取れかかっているものがないか見るも、目視できる異常はなし。あらゆるコンデンサやハンダの山をちょんちょん触っていっても、芳しい反応はなし。
ここで、内蔵スピーカーからの線と基盤がつながっていた箇所が、基盤のまわりの表面をちょっと巻き込んで外れるという余計なトラブルが発生。もはや普通にハンダづけをしても金属部分とつながらないので、回路上の次の接点を探してそこに直接ハンダづけし、事なきを得る。
▼このへんで、変なところを人体アースしてしまったときや、スピーカーにつながっている線をさわったときなどのブチッとかブーというノイズは、普通の音量で出ていることに気がつく。小さくて困っているシンセ音は、そういえばエフェクターの電池がなくなりそうな時のブチブチに似ている。ライン、スピーカーとも同じ症状になってしまっているのも気になる。音色切り替えなんかの操作はすべて正常だし、となると接触不良とかではなく、電源まわりで何かダメなところがあるのではという推測に至る。
ここでムスメ(4歳)が「一緒に寝よう」と言ってくる(作業時間は夜)。とりあえず布団についていって、まくらの陰で携帯から「カシオトーン 修理」で検索。2chで似たような症状に困っている人がいて、「それだけの情報じゃ分かんねーよ素人」「これだから素人は」などと散々な返信がついた後、分かってるっぽい神々が「でもコンデンサだろうな」「そう思うわ」などとコメント。そうかなと(そうだったらイヤだなと)ワタシも思ってました。
▼ムスメが寝付いて作業再開。会社の大掃除でもらってきたが使えなくてそのまま置いてあった廃ディスプレイを乱暴にこじ開けて、基盤からありったけのコンデンサを取り外す。そして見た目の大きいものから順番に、容量が同じ、耐圧は同じか大きいものを選んで、ハンダ作業でつけかえていきます。(ちなみにこのへんは、ギターのトーン回路につけるコンデンサについて少し情報収集したことがあったので、何が危険かだけギリギリ分かりました。間違ってないといいですが)
1個目(1000Mfのやや大きい円筒)、変化なし。
2個目(1000Mfのやや大きい円筒)、変化なし。
3個目(220Mfの小さい円筒)、ボー(オーボエの音)!
これか…これがコイツの音なのか…という感動が半端じゃなかったです、という話でした。