SCSIDNIKUFESIN

18 Sep, 2010

▼昨晩自室でギターを手に曲作りをしようと試みるも最低の結果に至り、「手で考える曲はいかん。」ということで今朝早く、目的を定めず自転車で外出。自転車はやはり集中できてよいです。で千種くんだりからノロノロ30分ほどで堀田付近にたどりつき、以前昼に行ったインドカレー屋のモーニングがあることを思い出して一人颯爽と「プーリタルカリセット」を注文(写真)。ポコッと膨らんだ揚げパンとサラッとしたカレーのセットで、パンチのあるルックスの割に朝食にはちょうどよいボリューム。チャイも選べて350円は良い。カインズでお買い物をする機会があったら、早めに出掛けて堀田MAYA、おすすめです。完全にグルメブログ口調ですが。
▼昼は昼で、自転車で10分以内の距離なのに今まで行っていなかった、「水曜どうでしょう」の藤村Dの実家であるカフェレスト ラディッシュを訪問。食べ物は日替わりランチと小倉トーストだけで、ランチが「豚の生姜焼き」というのでオーダーの段階では若干肩透かしを食らうものの(以前自分がバイトしていた店では「原価率を上げず工夫も必要ない日替わりランチの代名詞」的な扱いだったため)、超肉厚な豚が3切れ+野菜モサモサのすごいのが出てきて味も秀逸。セットのドリンクはアイスクリームも選べたりします。どうでしょう関連の品々が陳列されている一角はコアな単身男性客と常連らしき女子大生風の4人組が長居していてじっくり見られませんでしたが、普通に定食屋としてリピートしたいクオリティでした。喫茶の時間帯に訪れて小倉トーストってのもありでしょうから、KDハポンあたりでライブがある遠方のバンドマンなどにはぜひ立ち寄っていただきたい。
▼その足で、以前から悩み抜いている自室の椅子探しに大須へ。可能性のあるものには片っ端から座りまくって、想像で決めていた条件と実情がけっこう違うことを知り、何も買えなかったが大きな前進。で帰宅すると郵便受けに本日の収穫、全作品廃盤でレア(海外で相場2,000円前後)なのにアマゾンマーケットプレイスで奇跡的な安値で放出されているのを偶然捕獲できたPSYCHOTIC WALTZの1st「A SOCIAL GRACE」、ずっと外盤に買い換えたいと思っていてヤフオクに出ていたのをこれまた安く落としたDREAM THEATER「AWAKE」。同日にオーダーしたUK便(マーケットプレイス)と九州便(ヤフオク)が同時に届くとは、このZOverstocksJPNなるUK業者優秀です。欲しいものが出てたら安心して買うといいです。
DREAM THEATER「AWAKE」

只今のBGM:DREAM THEATER「AWAKE」

新規購入したPSYCHOTIC WALTZのほうを書こうと思いましたが、懐かしさのあまりこっちを。いやー素晴らしい。リアルタイムで聴いてた人は「えーこんなん?」とショックを受けたものでしたが、それでも売り飛ばしたりせずにリピートさせるだけのパワーがありました。このアルバムについてはなんか昔もここで長ったらしく書いてますが、再度。
プログレ(の一部)とフュージョンとAORとメタルが渾然一体となった2nd「IMAGES AND WORDS」で一躍90年代HM/HR界のニューヒーロー筆頭に躍り出た彼らの待望の新作が、グランジ真っ盛りの潮流(94年当時)に乗っかってへヴィ&オーガニック化したものになるなどとは当時のファンの誰も期待せず、しかしそれをやってしまったとして当然の如く賛否両論。が、ハイブリッドにハイブリッドを重ねて、手仕事の丹念さとインパクトが両方とも極限までスゴイ、他の誰も成し得なかった音楽をポンと登場させたのはやっぱり偉業です。中途半端な習作でなく、「ガッツリ完成しているがどこまでも新鮮」という塩梅になっていることが素晴らしい。いつの時代も、新しく世に出る音楽作品とは常におおよそこうあるべきと思います。
レンジを広げる一方で、もともとの性質であるメロディのみずみずしさやドラマの緩急は捨てずに保持。決してファンを置き去りにしなかったのも良いところ。ハイライトは数あれど、DREAM THEATER流へヴィの極北に挑戦した"The Mirror / Lie"がやはり衝撃的でした。へヴィ、ダーク、アグレッシヴ、複雑すぎて不安、というのをわかりやすい音響的要素だけでなく作曲でもって丁寧に表現している曲だと思います。ラストにケヴィン・ムーアが失恋の痛手をブチまけたという超ダウナー&アブストラクトな"Space-Dye Vest"が入っていて、これだけは当時も「何だこれ」という声が特に強かったですが、彼が脱退後に一人で始めたCHROMA KEYを聴くと解決します。つくづく本当に最近のULVERみたいな曲。
ちなみにこのアルバムの制作に際しては、時間の都合で収録できなかったがちゃんとレコーディングされている音源というのがいくつか作られていて、"The Silent Man"のシングルには"Eve"というさらっとしたインスト(日本盤初回プレス分はボーナスとして8cmシングルで封入)、"Lie"のシングルには"To Live Forever"という歌もの曲が入っています。敢えて2枚組にして漏らさず入れる必要があったというほどの力作じゃあないですが、この時期の彼らが好きという人なら押さえておきたいところ。もう新品は無理なので中古で頑張って探してください。
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