▼昨日は下北沢ERAにてAS MEIAS企画に出演させてもらってきました。記憶が鮮明なうちに時系列順に出来事を書きとめておきます。
▼今回は
ALLieの有坂君が全行程のドライバーを務めてくれました。ビッグサンクス!予定通り10数分遅れてベース篠田大先生を乗せた有坂号が集合場所に到着し、いざ高速。
雨天ながらもまずまず好調な流れ。車中、コンビニで衝動買いした「最凶の暴君ハバネロ」を開けるも、強烈に匂うとして顰蹙を買う。昼は早めに富士川にて各々思い思いの桜エビの何かを食べる(私は写真のそば)。展望窓の向こうは完全に曇りで、富士山が裾野の切れ端しか見えず。
▼鉄人有坂君の運転によって、高速を降りたあとも迷うことなく超あっさりと早めに会場到着。機材をいったん積み降ろしたあとは各々自由行動に出て、私は下北沢駅前のユニオンへ。ここでの収穫は
WHITESNAKE「GOOD TO BE BAD」(08年絶倫復活作!)、
GIANT「LAST OF THE RUNAWAYS」(89年)、
JANE'S ADDICTION「NOTHING'S SHOCKING」420円で、
DANGER DANGER「SCREW IT」315円で。
▼物色中に「取り置きリストとセットリストを書きに戻れ」との指令が入って慌てて戻るとAS MEIASがリハ中。何年か前にDON CABALLERO来日ツアーで見て以来で、ここで既に圧倒される。その後自分達のリハも済ませ、Zとは入れ違いでまた会場外へ。名古屋で何度か共演した
APNEAのG/Vo染谷さんが「東京に来たら下北王将。下北王将じゃ誰も麻婆や餃子なんて食ってない。
どのテーブルを見ても薄ら黄色い、塩ダレ天津飯しか見えない。あれは絶品」と猛プッシュしてくれていた塩ダレ天津飯を、どんなものかとメンバー3人(ヴォーカル二村は単独行動)で食す。
1口目、インパクトのあるものではないがウマい。2〜3口と食べ進むと、完成度の高さをじわじわと実感。タマゴはとろふわ系オムライスの如しで、塩ダレあんについてはベース篠田先生曰く「これは黄金比的な塩加減ですね」とビールをあおりながら。これが激ウマだと気づくこと自体ハイレベルな、大人の隠れグルメでした。
▼戻るとZがリハ中。こちらもやはりリハで既に圧倒。とともに、歌詞が正確に伝わるかどうかなど、出音にかなり細かく気を配っているのが印象に残る。「今日はとんでもないところに来た感」がより上昇。その後、階上のスペースに物販を仕込んだりして開演時間を待ち、いざZの本番のステージへ。
▼早くもフロアはほぼ満杯。魚頭さんが一人で3台のアンプをブチ鳴らすトリオセットでの演奏で、ダーク・呪術的・プログレッシヴ・素っ頓狂・激しくフィジカルな攻撃力を持つ楽曲群にガン乗りする者もいれば呆然とする者も。「こんなえげつないのがいる」といって
AQUARIUS RECORDSあたり(BORISやENVYやマジカルパワーマコまでは取り扱いあり)で激プッシュされて然るべき音。「ハイレベル」は当たり前、その上で更に自分達を何者として表現するか、というところでこれだけやれてしまう日本のバンドは数少ない。と思います。魚頭さんがベースを弾いていた解散前末期のTHE UNDERCURRENTも見れるものならライブ見たかった。
▼次がDOIMOI。どこでどれくらいの事故が起きたか書いてもしょうがないので、セットリストでも晒しておきます。
1. オリンピック / 2. エクソダス / 3. ゴモラの滅亡 / 4. カレンダー / 5. スチフナー / 6. TXOK / 7. クオーテーション / 8. 小鳥 / 9. 1535 / 10. 新曲(仮題"セパルマインド") / 11. 郷愁Yeah
▼そしてトリのAS MEIAS。映画音楽ばりの雄大さもある美メロ・エモを、常軌を逸したクロスリズムでズタズタガクガクに切り刻んで貼りあわせていく手法はエスカレートの一途。影響源であるMESHUGGAHの根底の部分を誰より正確に模写しながら、成果物は決して「それそのもの」にはしないというのは、これ以上ないリスペクトの形なんではないでしょうか。演奏技術の高さにもひたすら感服。「やりきる芸術」は素晴らしい、と冬季五輪のフィギュア決勝さながらの充実感。"チッコッチッコッ"という揺れの残り3人に対してG/Voの高橋さんのみ"ブン、…ブン、…"と1/2倍速の大振りヘッドバンギングをかましていたあたり、さすがMESHUGGAH研究の第一人者(※MESHUGGAHメンバーは全員後者のノリ)…とニヤッときた次第です。
▼終演後はメンバーの方々や会場に来ていたバンドマンの面々と時間ぎりぎりまで話していて、AS MEIASの塚本さんには以前やっていたというハードコアバンド
HELLISH LIFEのアンソロジーCDを我々の1stとトレードしてもらえました。ほかにも大物がそのへんをウロウロと。東京えらいところです。いろいろと名残惜しみつつ、当日中の高速入りを果たすために23時半頃会場を後に。
▼帰りは海老名でパンやら何やらを買って車内で食べ、後部座席でカックシと寝ている間に鉄人・有坂君が無休憩で飛ばしてくれて、3時間ちょいで名古屋市へ帰還。28時前に自宅に送り届けられ、今日は全員(を送り届けてから刈谷市に戻った有坂君を含めて)何食わぬ顔で世を忍ぶ仮の平日の仕事。以上!