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すごいハイトーン ノルウェーブラック前衛派

VICTOR (ALEX LIFESON)

ディスクレビュー

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VICTOR

1996  ATLANTIC / ANTHEM

96年にリリースされた、カナダのプログレハードロックトリオ・RUSHのギタリストであるアレックス・ライフソンのソロプロジェクトアルバム。I MOTHER EARTHのエドウィン(Vo.)が半数の曲で参加。

RUSHが93年に発表した「COUNTERPARTS」は、ドップリというほどではなかったものの、多分にグランジからの影響を反映した内容でした。このVICTORはその拡大版といった作風。というかRUSHで主に曲想のベースを描いているのは明らかにアレックス・ライフソンなので、おおむねRUSHです。

完全グランジモードに振り切っている曲は本当にただのそれで、エドウィンのヴォーカリゼイションもあって若手バンドの如くかっこよい。しかし挟まってくる変拍子やちょっとしたコード選び、粗密差で流れを作るアレンジワークの手馴れた感じから、RUSHの頭脳から出てきたものであることがわかります。

ハイライトになっているのは、ダルベロなる女性シンガーが唯一参加している3曲目"Start Today"。「COUNTERPARTS」に入っていたとしても同じく突出していたであろう変則リズムの荒々しい曲を、70年代のゲディ・リーに激似の超音波ヴィブラート+ウルトラハイトーンで狂ったように歌い散らす、もの凄い録音。この恐るべき声量とロングトーンを聴くためだけでも、このアルバムを所有する価値があります。

後半は単調なシーケンスとスポークンワードがメインの実験的なトラックが登場したりもして、ソロプロジェクトならではの好き勝手さが発揮されるがゆえにちょっとしたダレも有。ですがトータルではそれを補って余りある裏RUSH&裏I MOTHER EARTHな内容(+ダルベロさんの怪演)ですので、見かけたら保護されることをお勧めします。

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