物色日記・頻出語句解説
一応作ってみました。解説文が難解なのは御免なさいとしか言えません。
録音・ミキシング・楽器編
D-12KORG社のデジタル・マルチトラック・レコーダー。多重録音とそのミキシングが一応できます。
ミキシング/ミックス録った音源にああだこうだと手を加えて曲として聴けるようにまとめる作業。
バウンストラック(以下T)1に入っているバスドラ、T2のスネア、T3のシンバル類・左、T4のシンバル類・右の4つを、「ドラム全体」として2トラック分に新たにまとめ直すために、レコーダー内でダビングをする、というような作業。
オーヴァーダブ録り足し。
プロダクションサウンド・プロダクション。ミックスによって作られた音の出来。
エンジニア録音やミキシング、マスタリングなどを行う人。
コンプコンプレッサー。音を色々に圧縮するエフェクター。最大音量を均一にできたりアタックを強調できたり使い方は様々。
EQイコライザー。低音とか高音とかの帯域ごとに強調したり(ブースト)引っ込めたり(カット)する。
定位ある音源が鳴る左右の位置。L・Rそれぞれ0〜63の間で設定できる。
マイキング録音するときのマイクの立て方。
アンビエンス楽器などから発せられる音そのものの成分とは別に、それが何かの空間で鳴らされることによって発生する、いわゆる残響/部屋鳴り/余韻の類のこと。
メロトロン大昔のキーボード。鍵盤ひとつひとつに対して、オーケストラの音、合唱団の声などが録音されたアナログテープが仕込まれており、鍵盤を押すとそれが再生されて音が鳴る仕組み。バカのように重く大きく、電圧などによってテープの回転が早まったり遅れたりしてピッチが安定しないなど、色々と厄介なところはありながら、デジタルのシンセサイザーでは絶対出ない独特の風情があって、幻の楽器として未だに一部で重宝されている。
レスリーレスリー・スピーカー。オルガンとよくセットで使われる。中に回転するパーツがあって、その速さを変えることで独特のトレモロ感を出す。ギターや人の声に使うこともある。
名古屋市内CDショップ編
バナナバナナレコード。名古屋を本拠地に首都圏にも店舗をもつ中古CDチェーン。日記本文中にことわりなしに出てくる本店、栄店、パルコ店、ジャズ・シン(=ジャズシンジケート。ジャズ専門店舗)、生活創庫店、名駅店、四谷店、岐阜店、岡崎店というのは全てバナナの各店舗を指します。
P-CANP-CAN FUDGE。今池と藤ヶ丘に店舗をもつ中古CDショップ。今池はジャズ/クラシックとロックが分かれている。プログレの旧盤が時々放出される他、全体的にオヤジ系。今池にはGREATEST HITS今池店があるため毎回明記しますが、藤ヶ丘と言いきっているときはP-CAN藤ヶ丘のこと。
サウンドベイ金山と上前津に店舗をもつ、新品も扱う大型中古CDショップ。店が広く商品も多い。どっちかというとプログレ贔屓。文中で金山、上前津とことわりなしに言いきるときはサウンドベイ各店のこと。
FILE-UNDER上前津にある信じられないセレクトCDショップ。エモ/ポストロック/インディロックに手厚く、中古コーナーの品揃えが神懸り的。
円盤屋大須に複数店舗をもつCDショップ。エモ/ポストロック/エレクトロニカ贔屓の「洋楽フロア」、中古専門の「中古フロア」をもっぱら利用します。
※後日註:閉店してしまいました。
千種HALFWAY千種にひっそりある中古CD専門の個人店。妙にシブい品揃えと安めの価格設定で、時々行くと凄く良い。
名駅69名駅裏にひっそりある中古CDとインディーズCD専門の個人店。邦楽に割とちゃんと手厚い。
ディスクヘヴン御器所にある東海地方メタラーの聖地。当たり前の有名盤から激マニアックなものまで安価にて取り揃えている。
ホーリーハウス上記ヘヴンの姉妹店。真向かいにあり、中古CDとTシャツ、ブートビデオを取り扱う。
タワータワーレコードのこと。半額ワゴンがあるので時々見に行く。
ユニオン東京の大手中古(新品も扱う)CD販売チェーン・ディスクユニオン。都内に何十と店舗があるらしい。憧れ。
CD編
裁判売りレコ裁判。漫画「レコスケくん」に登場。要るか要らないか微妙なCD/レコードを一堂に集め、これは売る、これは売らない、と裁いていく。
EPミニアルバムとほぼ同義。
スプリット複数のアーティスト(2であることが多い)が各々ミニアルバム程度の量の曲を持ち寄って1枚の作品としてリリースしたもの。主にバンド同士の連携を重んじるインディな人達の間でよく作られる。
レーベルレコード会社。あるいは社内ブランド。
リマスターマスタリングのやり直し。昔適当にCD化された古い作品などに施されると劇的に音質が向上することがある。リミックスと同義ではない。
リイシューCDの装丁などを新たにして出し直すこと、あるいは復刻。リマスターが行われているとは限らない。
RVGリマスタージャズの老舗レーベルBLUE NOTEのエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダー自らがリマスターを行っている再発シリーズ。
スリップケースノーマルなプラケースをすっぽり覆う厚紙がついているとき、その厚紙はこう言う。
デジパック/紙ジャケデジパックは見開きのツルツルした紙にプラスチックのトレイを接着したパッケージ方式。多分商標登録されている。「紙ジャケ」というときはデジパックを含むこともあるが、紙のみで出来たものをデジパックと言うことはない。
ジュエルケース最も一般的な、普通のプラスチックケースを実はこう呼ぶ。
バーゲン段ボール/ワゴン一枚300円や500円のバーゲン品がブチ込まれている段ボール/ワゴンのこと。
コンプリートあるアーティストの作品を全部揃えること。キャリアの長い人をオール中古でコンプリートすると気分がいい。
音楽の形容編
エモい/イーモエモっぽい。あるいは無駄に熱い、青春し過ぎている、など。イーモはemoの英語読み。
アゲアゲテンションが上がる感じ。もっぱらその加速度を指すつもりで使うため、状態そのものを表す「ノリノリ」とは切り口が異なる言葉。
ユルい半ばやる気なく、たらーっとしている感じ。
ブラスト物凄く速いドラムの2ビート。
シケシケメロディやアレンジが湿っていて後ろ向きでうじうじした感じ。
名古屋市内の地名編(県外者向け)
本山通っていた(そして今も用のある)大学がある辺りの地下鉄の駅。
名駅名古屋駅とその近辺の通称。
多分名古屋で一番栄えているエリア。
本陣自宅からの最寄駅。
東山線名古屋を仕切る代表的な地下鉄の線。
ネット音楽情報編
アマゾンCDのみならず本なども扱うネット通販サービス。
AMG英語のみの音楽データベース、ALL MUSIC GUIDE。
サークル/音楽活動/その他生活編
サークル学内にスタジオをもつバンドサークルに、大学入学から現在までお世話になっています。「フォークソング同好会」と申します。
例会サークルの定期ミーティング。木曜の18時から。圧倒的な確率でその後飲みか食事に行く。
山(のスタジオ)フォークソング同好会の練習スタジオは大学内の山の上にあります。オーケストラやジャズの人達も同じエリアで練習するため、コンデンサマイクを使って録音するとその音が入ります。
麦々サークル内で組んでいたバンド。複数のソングライターがいるポップ路線。CD作りました。
ガニオテサークル内で組んでいたバンド。変拍子とダウンチューニングギターと予測のつかない歌詞で割と好評だった。CD作りました。
センチュリオンサークル内で組んでいたバンド。正統派へヴィメタル以外の何者でもなし。CD作りました。
未だ名前のないバンドサークルの人達と組んでいるバンド。これから非常に頑張る予定。
HECATOMB一人デスメタルプロジェクト。デスメタルの将来を一人で真剣に見据えています。
CEO一人インディポッププロジェクト。出来た曲を音源化するのが最大の目的としてやってます。
犬録音自分で作ったCDをリリースするためのレーベル的肩書き。
新幹線新幹線車内の清掃の夜勤バイトをやっていました。家から近いのは良かったんですが、社員は荒み気味のおじ様がほとんどで、かなり闇な職場でございました。
ゴン(ちゃん)飼っていた柴犬。1988〜2003(R.I.P.)。町内の犬猫に人気の美男子でした。
3歳上の姉がいます。最悪。
尊敬する個人/憧れスタジオ編
ルー先生DEEP WOUND〜DINOSAUR JR.〜SEBADOH/SENTRIDOH〜FOLK IMPLOSIONのルー・バーロウ。もとはベーシストでギターも弾くし今はもっぱら歌う。
アルビニ先生BIG BLACK〜RAPEMAN〜SHELLACのスティーヴ・アルビニ。スポークンワードスタイルでヴォーカルも執るギタリスト。自前のスタジオELECTRICAL AUDIOをシカゴに構える完全アナログ派の名エンジニアでもあり、ボンボンとリヴァーブの効いた独特のライヴ感あるサウンドが人気。
J・ロビンスGOVERNMENT ISSUE〜JAWBOX〜BURNING AIRLINESのギタリスト/ヴォーカリスト(G. ISSUE時代はベーシスト)。DESOTOのレーベルオーナーかつ人気エンジニアで、せっかく良かったBURNING AIRLINESを解散させて現在はエンジニア業に励んでいる。
スコッグスベルグスウェーデンデスメタルの聖地SUNLIGHT STUDIOにて90年代初頭に頑張りまくった名エンジニア、トマス・スコッグスベルグ。ガバッと帯域を分けるツインギターの音作りやロッキンなドラムサウンドに定評があり、今も現役で良い仕事をしている。
MORRISOUND(モリサウンド)フロリダデスメタルの聖地であるスタジオ。スコット・バーンズというエンジニアがいて、初期USデスメタルの名盤駄盤はほとんどここで録られたといっていい。プロダクション的には割と失敗作が多い気がする。
フェンリッツ先生ノルウェーが誇る真性プリミティヴブラックメタルバンド・DARKTHRONEのドラマー。いつもはばたばたしていつまで経ってもブラスト出来ない(しない?)渋ドラムを披露しているが、時々他のバンドのアルバムにゲスト参加しては下品な悪魔の絶叫をブチかましてくる人。ユーロニマスやカウント・グリシュナックが最現役だった時代から活躍して今なお君臨する生きた伝説。
ジャンル編
インディロック/ポップPAVEMENTあたりに代表される、ユルいギターと頑張らない歌が主役のオルタナティヴロック。
ローファイ下手な、ダメな、機材の貧乏な、の意。またHUSKER DUあたりから発展したアメリカのハードコアくずれの一部が、90年代にインディロックとして大成するまでの間にアンダーグラウンドで存在した、雑な演奏といい加減な録音が味の一派を指すこともある。GUIDED BY VOICES、SEBADOH、初期PAVEMENTなど。
SSWシンガー・ソング・ライター。
エモちょっと変なギターや拍子展開と頑張り過ぎるヴォーカルが特徴的な、パンク流れの青春くさいオルタナティヴロック。THE GET UP KIDS、MINERALなど。
ポストコア青春くさくない硬派なパンク流れのオルタナティヴロック。FUGAZI、SHELLACなど。
DCポストコアの聖地がワシントンDC。DCサウンドなるものが存在します。
スローコアポストコアの遅くて物悲しい版だったはずが、極端に時間感覚の拡張を強いられるフォーキーな歌ものもこう言われるようになった。LOW、RED HOUSE PAINTERSなど。
ポストロックオルタナティヴロックとUSフォーク、前衛ジャズ、ジャーマンロックなどを90年代以降のエディット感で混ぜたような音響的な音楽。TORTOISE、GASTR DEL SOLなど。ビブラフォンと和むアルペジオが入ってりゃいいという話もある。
マスロック数学的なまでに複雑な変拍子にこだわるポストロックの一派。DON CABALLEROに勝るものなし。
ニュースクールHC(ハードコア)ハードコアがメタルの整合感を大胆に借り入れて、それでも俺達ハードコアだよと頑張っている人達。ヴォーカルが裏声混じりの絶叫であることがメタルとの最大の違い。AFTERSHOCK、VISION OF DISORDERなど。
ストーナーBLACK SABBATHをより重くデロデロにした感じの、お草の陶酔感を音にしたような音楽。張り切り過ぎてただの60〜70年代ファズロックの再現に陥る連中もしばしば。KYUSS、FU MANCHUなど。MAN'S RUIN、RISE ABOVEという名レーベルがあったがどちらも畳んでしまった。
スラッジストーナーと似て非なる、パンク的(というよりMELVINS的)な混沌とした凶悪性をもつ人達。EYEHATEGODなど。
ファストコア無茶苦茶速いハードコア。CAPITALIST CASUALTIES、SPAZZなど。白黒ジャケは鉄則。グラインドより音は軽い。
プログレ70年代に流行った、ロックにクラシック、現代音楽、電子音楽、土着の民族音楽など、あらゆるものを取り込もうと頑張った人達の音楽。プログレッシヴ・ロック。メロトロンと10分以上の大曲が入ってりゃいいという話もある。KING CRIMSON、YES、PINK FLOYDなど。プログレのコアなファンは様々な感情を込めて「プログレッシャー」と呼ばれることがある。
ユーロロックイギリスを発祥としたプログレもヨーロッパに伝播するとそれぞれの地域で異なる盛り上がりを見せ、もはやプログレッシヴであることには意義を求めないようなローカルバンドみたいなのも山程出てきたため、ヨーロッパ全体のプログレムーヴメントを指してこう言うことがある。フレンチならMAGMA、イタリアンはPFMやAREAをはじめ、他にくそマイナーなバンドが大量にいる。
ジャーマンロックドイツのプログレは異常に実験的な方向に進んで、その後のニューウェーブから最近のポストロックに至るまで影響を与えるなど、プログレシーン全体からすると非常に特異なので、プログレとは別によくこう言われる。CAN、FAUST、CLUSTERなどなど。
レコメンHENRY COW、SLAPP HAPPYらを中心とする、ロックにたてつく人達のためのレーベル。音楽的特徴を書き表すのは難しいッス。
RIO(Rock In Opposition)HENRY COWを中心とする組織体らしきもの。商業主義と決別し複雑/実験的なコンポジションと即興を身上としてラディカルな音楽活動を行わんとする世界中のインディペンデントなアーティストのネットワーク。発祥のイギリスからフランス(ETRON FOU LELOUBLAN、ART ZOID、etc.)、スウェーデン(SAMLA MAMMAS MANNA)など幅広い。
アートロック70年代の、プログレを中心としてロックを複雑で挑戦的なものにしていこうとしていた動きの総称。PROCOL HARUMとかBEGGARS OPERAとか何とも言い難いバンドはこう呼ぶしかない。
エレクトロニカ親切な室内リスニング向き電子音楽/音響。
ニューウェーブパンク直後に流行った、テクノロジーを翻弄するリズムオリエンテッドな音楽。BAUHAUS、DEVOなど。
産業ロックJOURNEYをはじめとする、わかりやすい叙情的なメロディーとストレートなリズムをもったコマーシャルなハードロック。
メロ・ハーロディアス・ハード。日本独自の呼び方である模様。産業ロックをより青クサ・メロディアス方向に洗練していったもの。ハードロック界のエモといっていい。TNT、HAREM SCAREMなど。
LAメタルMOTLEY CRUEなどを中心とした80年代のパーティーノリなへヴィメタル。世界的にはLA出身以外のバンドも含めヘアメタルと言われる。
スラッシュ(スラッシュメタル)METALLICAが大成させ、SLAYERが欧州のキケンな連中に引導を渡した、速くて暴力的なへヴィメタル。醍醐味はむしろマイナーバンドの方が強く発することが多い。
ブルータルデス非メロディアスでとにかく凶悪なデスメタル。メロディックデスが登場したため差別化のために生まれた単語。SUFFOCATION、CANNIBAL CORPSEなど。
グラインドスラッシュメタルとハードコアのあいのこのなれの果ての、ひたすら速さを追求しつつもズルズル重い音楽。BRUTAL TRUTH、NAPALM DEATHなど。最近は随分洗練されてきている。
ゴアグラインドより醜悪なグラインド。死体ジャケと下水道げぼヴォーカルが目印。DISGORGE(MEX)など。
ゴシック女性ヴォーカルやニューウェーブ的アプローチなどを取り入れた、荘厳で耽美的なデスメタル。デス声離れしてやけにギターの重いただのニューウェーブと化していくのが流行り。PARADISE LOST、THE GATHERINGなど。
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