SCSIDNIKUFESIN

23 Oct, 2013

▼最近の収穫、いろんなブックオフでNEIL LARSEN「THROUGH ANY WINDOW」(87年MCA希少盤、バズ・フェイトン大先生参加)、LITTLE FEAT「REPRESENTING THE MAMBO」(90年)、LYNYRD SKYNYRD「THELAST REBEL」(93年)、MARC JORDAN「RECKLESS VALENTINE」、大須楽-YAでTOM SCOTT & THE L.A. EXPRESS「TOM CAT」、SASS JORDAN「RACINE」、今池WILD HONEYでART OF FIGHTING「ALONG THE RUN」(2ndフルの先行EP、04年)、PETER GABRIEL「UP」(02年)。

▼去る13日は、今年3月のDOIMOIレコ発大阪編で共演した京都のバンド・キツネの嫁入りが自身のレコ発で今池ハックフィンに来ていて、最高だったのでした。無理にそうあろうとするでもなく滲み出すようにオルタナティブでオリジナル。曲のいいところがメンバー4人それぞれの手元に等しくあるという「最強チーム」感、彼らのように醸し出してくる人達はそうそういないと思っています。会場で購入した新作音源も恐ろしくツブの立った傑作でありました。我々もさっさと復活して新作仕込んで、ステージ上で相まみえねば。

共演3バンドの組み合わせも、「事故渋滞が招いた致命的な遅刻(ピラミッド角田君)により本番でいきなり使った借り物のエフェクターボード(CARD清水さん所有)で至高のクライマックスギターソロ」「当日リハ中にヘルプを依頼してそのまま全曲参加(レミ街アコースティックセット+キツネの嫁入りドラマー・カギさん)」など様々な奇跡を呼んでいました。音楽家的体力の高い人達による、こういうその場限りの跳躍を見るのは楽しいものです。

▼話は変わって、ごく一部の人だけに使える最近のネタをひとつ。「バンドなり何なりのホームページを自作して、問い合わせ/予約/etc.のメールフォームを設置したが、自動スパムメールの標的になってしまって連日ロレックスだバイアグラだの迷惑メールが大量に押し寄せて困る」という方、ちらほらいらっしゃると思います。DOIMOIのサイトも例に漏れずで、いい加減ウンザリしたので対策に乗り出したところ、今のところ完全にシャットアウトできてるという話です。うわー関心ねえという人はズバッとスクロールしてください。

とにもかくにもサンプルを。(赤字箇所は任意、またはページによって適切な情報に変えるところ)

<head>~</head>内

<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>

フォーム部分HTML

<form action="#" method="post">
  (入力部分は割愛)
  <div id="switch">
    <span>送信ボタンを表示</span>
    <input type="submit value="送信" />
  </div>
</form>

jQueryスクリプト

<script>
$(function(){
  $("form #switch span").click(function(){
    $(this).next("input").show();
    $("form").attr("action","lib/send.cgi");
  });
});
</script>

CSS

#switch span {cursor:pointer;}
#switch input {display:none;}

概要としては、formタグに書く送信プログラムへのパスをHTMLソース内に記述せず、所定の箇所をクリックすると正しいものが挿入されるスクリプトを作ったということです。それよりsubmitボタンを後付けにしたほうがいいんじゃ?と思って最初はそうしましたが、どうもそれだと破られるようなのでヤメ。

ページを読み込んだ後に、人の手で(人の知能がないと分からない指示に従って)何かのワンアクションを起こしてもらう必要があったわけですが、「これはスパムではありません」的なチェックボックスをつけるのも何だかなーと思い、「送信ボタンを表示」というただのテキストをクリックする、という形をとりました。ちなみに送信ボタンをcssで隠すこと自体はスパム対策上なんの効果もないはず。

では順に詳細を。

<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>

まずheadタグ内でjQueryを読み込みます。ローカルに保存したものをアップしてそこへのパスを書いてもOKです。HTML5未対応の人はscriptタグに「type="text/javascript"」をお忘れなく。

<form action="#" method="post">

次、form action=""の中身を適当な文字列にしています(ここでは「#」)。何でもいいです。method属性その他は状況に応じて適切な内容を書いてください。

  <div id="switch">
    <span>送信ボタンを表示</span>
    <input type="submit value="送信" />
  </div>
-----
(外部CSSファイル内の記述)
#switch span {cursor:pointer;}
#switch input {display:none;}

そして送信ボタンを出現させる仕組みを作ります。この例では#switch内のspanがクリック対象箇所になりますが、あとから一意的に指定しやすければ何でもいいです。前述のとおりアクションを起こす意義を醸し出すためだけに、送信ボタンは非表示にしておきます。
ついでに、ここはクリック可能ですという感じを出すべく、カーソルもpointerに。

あとは仕上げのjQuery。

  $("form #switch span").click(function(){

#switch内のspan要素をクリックしたら、

    $(this).next("input").show();

非表示になっていた送信ボタンを表示すると同時に、

    $("form").attr("action","lib/send.cgi"); });

formタグのaction属性をlib/send.cgi(←適宜実際のパス+ファイル名に変えてください)に置き換える。と言っています。この一式を書くのはheadタグ内でも、bodyのどこかでもOKです。(一部解説では省いてある記述があるので、不慣れな方は最初のサンプルを参考にしてください)

以上、役に立った情報はシェアということで。お粗末様でした。

本日のレビュー:LEO KOTTKE「PECULIAROSO」

最近実家から引き揚げてきた品です。ジョン・フェイヒィより少し歳下のアメリカーナギター奏者の94年作。独演ではないゲスト奏者ありの作品で、インスト・歌もの両方あり。なぜかプロデュースがリッキー・リー・ジョーンズ、その他アコーディオンにヴァン・ダイク・パークスの名前が。

昔は結構土臭さムンムンだったりしましたが、ここでは普通に90年代なりの大らかなメロディ感が出ていて、フィンガーピッキングバリバリかつドラム入りで仕上げられるともはやポストロックの域(ごく一部の曲)。若手によるオマージュでは敬遠されがちな「ブルージーさ」「隠しきれないオヤジ感」も端々でにじみ出てて、近頃おっさんくさいAORばかり好きな私にはありがたい。94年当時は既に50歳近くの熟年だったわけですが、演奏は全然キレキレです。

フレーズとアレンジの関係がかなりしっかり作り込まれた曲と、ちょっと遊んでるうちに曲になりましたよというカジュアルなものが入り混じっていて、アルバム全体のボリューム感としては比較的あっさりめに思えます。がそのどちらも、氏のキャリア・センス・底力を自然に体現していて、排泄するようにスーッと産み落としたアルバムなんだろうなと、しみじみ感じ入った次第。