SCSIDNIKUFESIN

12 Mar, 2012

▼お久し振りです生きています。Facebookページのレイアウトが突如変更になって、3月末までにそれまでのものは廃止となるというニュースを聞きつけたので、その対応を兼ねてバンドのホームページをリニューアルしてました。

(画像をクリックで開きます)
この日記に続いてバンドのほうもようやくMovableTypeへ移行しまして、本サイト・Facebookページのカスタムコンテンツガラケー用ページのライブ予定と近況がこれからは確実に一括更新されます。これでもうFacebookのほうに去年の7月や8月の予定が載りっぱなしになったり、ガラケーサイトだけ更新が遅れることもない。(そちらをアテにしていた方、すんませんでした…)
わかりづらいナビゲーションの割に、登録されたライブ予定と連動して自動的に公演日の選択肢が作られる予約フォームなどの無駄な親切心も発揮しつつ、スマートフォンでもタブレットでも拡大縮小なしで最適な表示になるマルチデバイス対応型リキッドレイアウトは頑張って工夫したところなので、立派なミュージシャンにも真似されたい。そして初めてライブを見る人のポカーンを多少なりとも軽減するために、全体的な逆輸入感をアップしておきましたが伝わるかどうか。
以上、達成感と自己満足の確認で失礼しました。
▼古楽プログレのGRYPHON、子供の泣き止ませミュージックとして超役立ってます。1stが最高。リコーダーやクラムホルンのピーッびーっというウルサイ音色がスタッカートで踊るさまは否応なくチビッコの注意を引くようです。あと昔購入したレイモンド・スコットの乳幼児向け電子音響シリーズを本当に聴かせてみてます。まさか実用することになるとは。これもなかなか良いようで、「相手をするのをやめると泣き出す」というときなどに、(運がいいと)間を持たせてくれます。
▼去年の昨日は前の会社で仕事してました。今年は近所のマックスバリュにいたら、予告ののち「黙祷」とアナウンスが入ったので黙祷しました。顔を上げたら全然普通にレジ打ちとかが続いていたけど。
THE LIFE AND TIMES「NO ONE LOVES YOU LIKE I DO」

本日のレビュー:THE LIFE AND TIMES「NO ONE LOVES YOU LIKE I DO」

通算5枚目、フルアルバムとしては3枚目となる最新作。タイトル凄いですね。なにやら単眼のウルトラ怪獣みたいなのが手を取り合ってるジャケとトータルで受け取るなら、小田和正あたりが同じことを言うのとはきっと違うニュアンスなんでしょうが。
変則拍子と意表をつくメロディがダウンチューニングのヘヴィネスに乗ってまさかのストレートをかますSHINER時代の作風からは随分と違うものになって久しく、今回もそれを更に押し進めた内容。ゴツゴツはしても尻が浮くほどではないリズムを下地に、拡がり感・漂流感をギターとシンセのレイヤーでやんわり音響的に演出する、決してただの轟音ではないが快い陶酔性も持ち合わせたモダン・ロック(?)。リフらしいリフが登場することも殆どなくなり、テンポの高低に関わらずロングトーンまたはかき鳴らし系ストロークの重なりがバッキングの基本。
より抽象的な方向に傾いたかといえば、ヴォーカルラインのシンプルさもますます際立ってきていて、「やりたいことはしっかと伝わるけどコンパクト」との後味。歌メロの単純な昇降に対して、裏をかくようなコード進行やフックのある和音構成で潤いを与えるパターン。もともとセンスの塊な人でしたが、この仕上げ具合はベテランならではの妙技であります。更にそのうえで、総体的なバランスなどに構うことなく、ひとつの世界観を彫り込む頑固さも有。もはやどうやったら売れるかななどという意識は(生活の足しになればラッキーとかその程度はあるかも知れないにせよ)ほとんどないんじゃないかと思います。これがアレンの頭の中で今鳴っている音楽そのものなんでしょう。