SCSIDNIKUFESIN

11 Oct, 2011

▼何をやりたいかというと『PSY・S収集強化週間』です。23時まで営業のブックオフの連なりが、夕食後の夜ディグを可能にする。
本日の収穫、どの店だったかもう忘れたけど市内のブックオフでPSY・S「HOLIDAY」、HEART「BAD ANIMALS」。いつもの自転車作曲のつもりが坂道でどんどん疲労し、あげく平和が丘から上社のブックオフに行きたいだけだったのに例のJCTを避けようとしすぎて猪高台→藤ヶ丘をまわってしまったり(大通りを頼って行けばいいと適当にコース設定して平気で道に迷うクチ)、後半はほとんど頭真っ白。
それにしても北区役所がスゴイところに建っててびっくりしました。立体交差に完全にとぐろ巻かれている。夜通るとまた何だか圧巻です。巨大建造物/JCTマニアには相当よいかと。
PSY・S「ATLAS」

本日のレビュー:PSY・S「ATLAS」

「シティーハンター2」のOP曲"angel night~天使のいる場所~"で有名なPSY・S(サイズ)です。最初は軽いノスタルジー程度の興味だったんですが、挿入歌としてもう1曲使われていた"earth~木の上の方舟~"を聴いたらあまりに凄くて、これはいかんということで急いで回収中。
PVだと普通のバンドみたいに映ってたりしますが、実体はすべてのインストパート担当+シンガーの2人組。この前者の松浦雅也氏、調べてみると、解散後はいわゆる「音ゲー」の第一人者として「パラッパラッパー」「ウンジャマラミー」などの名だたる有名作を手掛け、世界で高い評価を得る日本の最高頭脳みたいな人なんじゃないですか。ちなみにヴォーカルの安則"チャカ"まみさんはロニー(・ジェイムス・ディオ)を敬愛しておられる人。
今日はこの89年作を聴いております。どうやっても80年代の音であるものの、サウンドだけに溺れたスカスカなものではなく、感性と確かな教養と技とテクノロジーに裏打ちされたナイスフックの嵐こそ主役。ベタッとしないクールな哀愁がとにかく上質。精巧に仕組まれたラインを誰より深く掘り込むヴォーカルの存在感もスゴく、ユーミン似の声質で洋ロック的力強さとニュアンスをもちながらライトに聴ける、稀有なキャラクターです。
この手の安盤をブックオフで買って聴くようなときは、どれだけ本気の絶賛に値しても、どこか「こんなの掘り出して聴いちゃってる」みたいな笑える感じが完全にゼロにはならないのが常なわけですが、PSY・Sに関しては、本当に普通にこういうポップスが聴きたかったとだけストレートに思えます。SNAILHOUSEとも同列。
あとこのアルバムはバービーボーイズのいまみちともたかがほぼ全面参加しています。随所であの独特のカッティングやキレキレのあやしいソロが聴けて最高。